2014年度 日本オセアニア学会関東地区例会のお知らせ

日時:2014年12月13日(土)13:00〜18:00
場所:立教大学池袋キャンパス1号館1204教室

第一部:個人発表
発表者:佐本英規会員(筑波大学)
発表題目:「ソロモン諸島アレアレにおける竹製パンパイプスをめぐる交換関係の動態:演奏への「支払い」の不確かさを焦点に」
コメンテーター:諏訪淳一郎会員(弘前大学)

第二部:パネル発表
パネル題目:「オセアニアにおける「インターマリッジ」の現代的諸相:マジョリティとマイノリティの観点から」
第一発表者:市川哲(立教大学)
発表題目:「母系社会と父系社会における混血の立場:ニューアイルランド島およびフィジーにおける先住民と華人の通婚」
第二発表者:飯高伸五会員(高知県立大学)
発表題目:「母系的社会における「ハーフ」の潜在化と顕在化:ニッケイ・パラオ人の埋葬に注目して」
第三発表者:深山直子会員(東京経済大学)
発表題目:「ニュージーランド・マオリと「インターマリッジ」」

本年度の関東例会では個人発表1名、個人発表に対するコメンテーター1名、パネル発表3名で開催した。個人発表をした佐本会員は、ソロモン諸島でのフィールドワークに基づき、現地の竹製パンパイプスの演奏をめぐる交換関係の動態を、支払の不確かさという観点から論じた。コメンテーターの諏訪会員からは自身のパプアニューギニアにおけるフィールドからの視点に基づいたコメントがなされた。続くパネル発表では、科学研究費プロジェクト「太平洋島嶼部におけるマイノリティと主流社会の共存に関する人類学的研究」(代表:風間計博会員、京都大学)の共同研究の一環として、オセアニア島嶼部における主流派とマイノリティとの関係を、通婚や混血、出自観といった観点から、パプアニューギニア、フィジー、パラオ、ニュージーランド・マオリといった異なる事例を比較検討する発表がなされた。
(関東地区例会幹事 市川哲)



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