2024年度日本オセアニア学会関東地区例会
関東地区研究例会幹事 紺屋あかり
最終更新:2023年11月28日
- ◆日時など:
- 日時:2025年2月16日(日)14:00~17:50(18:30頃から品川駅周辺にて懇親会)
場所:明治学院大学 白金キャンパス 本館10階大会議室
開催形態:対面(希望者があればハイフレックス対応)
- ◆参加申し込み:
- 参加受付用のGoogle formは以下となります。
- 参加申し込みは下記のフォームからご記入ください(2025年2月13日までにご記入ください)。
- https://docs.google.com/forms/d/1GvhzEjeKvHL9Az8u002XteFEUaVTKVgzYuDLGqRGbWA/edit
- ◆プログラム
- 【開会】
14:00-14:05
【発表1】
14:05-14:55 発表者: 笹本美和(千葉大学)
14:55-15:10 発表1に対するコメント:田所聖志(東洋大学)
15:10-15:50 全体での討論
【発表2】
16:05-16:55 発表者:長島怜央(東京成徳大学)
16:55-17:10 発表2に対するコメント:黒崎岳大(東海大学)
17:10-17:50 全体での討論
17:50 閉会
- ◆発表タイトルと要旨
-
- 発表者� 〆�本美和(千葉大学)
タイトル:
再創造されるオセアニアイメージと場づくりの実践−日本に暮らすパプアニューギニア出身留学生の活動に着目して−
報告要旨:
2023年12月の在留外国人統計によると、日本には86人のパプアニューギニア出身の人々が暮らしており、そのうち45人が留学生である。文部科学省の
国費外国人留学生制度や留学先の大学の奨学金を利用する学生もいるなか、2024年8月29日時点において、31人がJICAの長期研修生として来日して
いる。本発表では、日本に暮らすパプアニューギニア出身留学生(主にJICA長期研修生)が現住地で行う活動に着目し、太平洋諸島出身の留学生たちととも
に“オセアニア”の場を形づくる実践を取り上げる。
これまでの植民地化の歴史のなかで、「楽園」「野蛮」「未開」などといったオセアニア地域をめぐる表象は、外部の他者によって形づくられ、政治的支配や宗
教改革、観光に利用されてきた。日本に暮らすパプアニューギニア出身留学生の活動を追っていくと、太平洋諸島出身の留学生たちが、外部の他者から向けられ
てきたオセアニアイメージを解体し、再創造する過程をみることができる。本発表では、そうしたオセアニアイメージが再創造される過程を非表象的研究の立場
から捉える。また、太平洋諸島出身の留学生が主催する卒業生のための送別会に焦点をあて、太平洋諸島出身の留学生が提示する“オセアニア”の場がどのよう
に形成されるのかをみていく。具体的には、その場を形づくるモノに目を向け、“オセアニア”の場が人間と人間以外の存在によって物質化される過程を考察す
る。
コメンテーター 田所聖志(東洋大学)
発表者�� 長島怜央(東京成徳大学)
タイトル:戦後グアムの米軍基地建設と強制移動──先住民チャモルと日系人の関係に着目して
報告要旨:
第2次世界大戦後、アジア、オセアニア、ヨーロッパなど世界各地に新たな米軍基地が現れた。オセアニアにおいては、日本軍が占領統治していたアメリカ領の
グアムが代表的な事例のひとつである。グアムでは、1944年7月から8月にかけての日米の戦闘に続いて、大規模な米軍基地建設が進められた。そのなかで
多くの先住民チャモルが自らの土地を追われ、なかには海軍基地建設のために村ごと移転したスマイ村のような事例もある。米軍はグアム再占領を日本軍からの
「解放」として提示し、そのアメリカのナショナリズム的・植民地主義的な言説をチャモルは受容していった。その一方で、グアム在住の日系人も米軍によって
強制収容され、チャモルの人種主義的な憎悪の対象にもなった。すなわち、グアムにおける米軍基地建設と強制移動においては、アメリカの軍事主義のみなら
ず、先住民チャモルや日系人を巻き込む形でナショナリズム、植民地主義、人種主義の言説が交錯していたのである。本報告は、軍事植民地主義またはセト
ラー・ミリタリズムといった概念に着目しながら、戦後のオセアニアやアジアにおける強制移動を伴う米軍基地建設のなかにグアムの事例を位置づける。とりわ
け、一次資料等を用いながら、この時期のチャモルと日系人の関係に焦点を当てる。両者の関係を、戦後グアム社会における強制移動を伴う米軍基地建設、ひい
ては米海軍統治の正当性と関連づけて考察する。
コメンテーター 黒崎岳大(東海大学)
研究大会・地区例会のページに戻る