THE JAPANESE SOCIETY FOR OCEANIC STUDIES
<コロキアム情報>
慶應義塾大学の棚橋訓会員より、コロキアム情報が寄せられました。詳細は以下の通りですので、奮って御参加下さい。
<慶應義塾大学/コロキアム>開催のお知らせ
トロブリアンド諸島の言語学的・人類学的研究で高名なゼンフト博士をお招きして、以下の通り講演会を開催致します。当会は一般公開で、登録・参加費など一切必要ありません。何卒、奮ってご参加下さい。また、関心をお持ちの方にも、是非ご周知下さい。
- 日時:
- 2000年11月17日(金)午後3時〜午後5時
- 会場:
- 慶應義塾大学・三田キャンパス 研究室棟1階 A 会議室
- (東京都港区三田2-15-45、JR田町駅/都営地下鉄三田駅から徒歩8分)
- 演者:
- グンター・ゼンフト博士
- (マックス・プランク心理言語学研究所認知言語部門・教授)
- 演題:
- The Trobriand Islanders' Presentation of Self in TouristicEncounters
- (ツーリズムとの遭遇におけるトロブリアンド諸島民の自己提示)
- <当日は英語講演。併せて日本語での概要説明。>
- 講演要旨:
- パプアニューギニアを訪れるヨーロッパ人観光客にとって、トロブリアンド諸島の訪問は正に旅のハイライトである。「豪華なメラネシアン・ディスカヴァラー号での探検クルーズ」は「究極の冒険」への欲求を充たし、トロブリアンド諸島では「友好的な諸島民のユニークな文化」を目の当たりにできる…という文言が観光パンフの上に踊る。本講演では、トロブリアンド諸島キリウィナ島でのフィールドワークに基づき、そこを訪れるヨーロッパ人観光客と彼らに歌や踊りを披露する島民の間に起こる、ツーリズムの現場での対抗関係の特質を捉えて分析する。そして、文化の「切り売り」を行いながらも、同時に、ツーリズムの現場を自己提示の場へと転換し、文化的アイデンティティーと威信を維持していく島民たちの諸実践について述べる。
<当コロキアムについてのお問い合わせは下記まで>
井上京子@慶應大・理工学部 / FAX: 045-566-1102
e-mail: kyoko@educ.cc.keio.ac.jp