第35回日本オセアニア学会研究大会・総会

無事に開催されました

2018年3月21日に公開シンポジウムが無事に開催されました。この様子は琉球新報で報じられました。

シンポジスト

公開シンポジウム学会ニューズレター掲載版pdf

ニューズレター120号に掲載された形のもの(pdf形式)を公開します。



日本オセアニア学会創立40周年記念公開シンポジウム開催のお知らせ

 日本オセアニア学会創立40周年記念事業準備委員会
委員長 棚橋 訓(お茶の水女子大学)


1977年に設立された本学会は本年で創立40周年となりますが、その節目を迎えて、今年度研究大会前日の2018年3月21日に沖縄県立博物館・美術館において学会創立40周年記念シンポジウムを一般公開にて開催することと相成りました。

会員各位には研究大会とともに、同シンポジウムに是非ともご来臨賜りたく、現時点で確定したプログラム等の仔細を下記の通りお知らせ申し上げます。


なお、シンポジウム開催地の那覇市内から翌日の研究大会会場(海洋博公園内・美ら海水族館イベントホール@沖縄県国頭郡本部町)への移動には貸切バスを手配いたしますので、研究大会の参加登録時にバス利用の有無を併せてご登録くださるようお願い申し上げます。

学会創立40周年記念公開シンポジウムに関してご不明の点、お問い合わせ等がございましたら、棚橋訓宛て(tanahashi.satoshi[アットマーク]ocha.ac.jp)にご一報賜れば幸いです。


―― 記 ――


日本オセアニア学会創立40周年記念公開シンポジウム
「ウミとシマの世界を見る眼−オセアニア研究のこれまで、いま、そして、これから」

【開催日時】
2018年3月21日(水/春分の日)午後1時〜午後4時
【開催会場】
沖縄県立博物館・美術館講堂(沖縄県那覇市おもろまち3−1−1)
       
沖縄都市モノレールゆいレール おもろまち駅下車 徒歩10分
       
交通アクセス:
       
http://museums.pref.okinawa.jp/guidance/access_price/index.html
【開催形式】
一般公開・参加費無料
【後援】
■ 一般財団法人 沖縄美ら島財団
■ 沖縄県立芸術大学附属研究所
■ 沖縄国際大学南島文化研究所
■ 沖縄文化協会
■ 地域研究コンソーシアム(JCAS)
■ 日本文化人類学会
■ 明治大学島嶼文化研究所
■ 琉球大学国際沖縄研究所
【シンポジウムの趣旨】
日本オセアニア学会は「日本とオセアニア諸国のより深い関係と的確な相互理解を推進」し、「わが国におけるオセアニア研究の振興に寄与するとともに、国際的な情報交換と学術交流を促進すること」を目的に1977年に設立された。創立以来、内外の主要研究機関に所属する会員の研究分野は文化人類学、民族学、先史学、考古学、自然人類学、生態学、言語学を中心に遺伝学、医学、経済学、国際関係論、農学など多岐に亘り、そうした会員諸氏によりオセアニアでの調査・研究ならびに国際的な学術交流が多大な成果を伴って精力的に進められてきた。
2017年度に創立40周年を迎えるにあたり、学会理事会決定により学会創立40周年記念事業準備委員会を立ち上げ、記念事業に取り組むこととなった。その記念事業の中核が日本オセアニア学会創立40周年記念公開シンポジウムである。本シンポジウムは「ウミとシマの世界を見る眼−オセアニア研究のこれまで、いま、そして、これから」と題し、日本におけるオセアニア研究の過去40年の回顧と将来の展望を提示し、「沖縄」との関わりを踏まえながら、日本のオセアニア研究が日本の社会にこれまでどのような貢献を成し、さらに今後どのような貢献を成し得るのかを問い、日本発のオセアニア研究の意義と可能性について研究者に対してのみならず一般市民の方々に向けた発信を目的としている。同時に、本シンポジウムを通じて、海と島の存在を鍵に(国際情勢を含めた)「世界の在り方」を捉える新たな視座を総括・提示することも目論んでいる。
なお、本シンポジウムは公益信託澁澤民族学振興基金平成29年度民族学振興プロジェクト助成の助成を受けて実施されます。
【プログラム】
司会:棚橋 訓(お茶の水女子大学教授)

開会の辞:会長 山本真鳥(法政大学教授)
趣旨説明:棚橋 訓

パート1 考古/先史から見る
小野林太郎(東海大学准教授)
「地中に遺された海と島世界の人類史:オセアニア考古学の特徴と島研究への貢献」
山口 徹(慶應義塾大学教授) 「オセアニア島嶼の歴史生態学:先史と植民地期の架橋」

パート2 人類生態から見る
大塚柳太郎(一般財団法人自然環境研究センター理事長、東京大学名誉教授)
「私にとってのオセアニア研究とオセアニア学会」
古澤拓郎(京都大学准教授)
「グローバル化時代のオセアニア地域研究と人類生態学」

パート3 社会/言語/文化から見る
吉岡政徳(放送大学兵庫学習センター客員教授、神戸大学名誉教授)
「「辺境としてのオセアニア」を抜け出すことはできるか:文化人類学とオセアニア研究」
菊澤律子(国立民族学博物館准教授)
「オセアニア言語研究の過去(これまで)と未来(これから)」
深山直子(首都大学東京准教授)
「植民地主義に抗するオセアニア:先住民による文化の復興と創造へのまなざし」

ディスカッサント1
沖縄のシマから見る眼 松島泰勝(龍谷大学教授)
ディスカッサント2
歴史を見る眼 須藤健一(堺市博物館長、国立民族学博物館名誉教授)

質疑応答
閉会の辞:会長 山本真鳥
以上